鬼ノ城現地見学会⑤



鬼ノ城の城内で発掘調査を行っている岡山県古代吉備文化財センターが開いた今年度２回目の現地説明会に参加しました。

新しく高床式倉庫一棟分の礎石がほぼ完全な形で出土していました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　５棟目の倉庫跡　　　　　　　　　　　　　　　

これまで４棟の倉庫跡が見つかっている場所の近くで５棟目の倉庫と見られる建物の礎石が見つかりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　集合場所の第一展望台 　　　１２月に入っても秋の名残が… 　　発掘調査のアウトラインについて…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　説明を受けたあと… 　　　　　　　　　発掘現場へ 　　山の斜面を掘り下げた発掘現場
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相当の重量を支える礎石の配置 　　　　柱と柱の間隔は１．８メートル 　　　礎石に太さ４５センチの柱の跡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　礎石の周辺では… 　　　　　　まだ発掘作業が続く 　　武器か食料か倉庫の中身は不明


　　　　　　　　　　　　　　　今年度の発掘の成果　　　　　　　　　　　　　　　　　　

平成１９年度の発掘の成果のうち、最大のものは倉庫群とは別に、管理棟の跡が見つかったことではなかったでしょうか。
これまでに硯の破片も出土しており、管理棟跡の出土で、鬼ノ城はお役人の指揮のもとに築城が進められ、管理が行われていたことが分かりました。鬼ノ城の謎の解明に一歩近づいた成果と言えるのではないでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　管理棟の発掘現場 　　　　　　今年９月の発掘現場 　　まだ建物の全体像は見えていない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回の発掘現。場面積１１４㎡を確認 　　　　出土した硯の破片で再現 　　　　土器のふたの裏についた墨






この硯を使って、書いたであろう文字が何らかの形で見つかれば、鬼ノ城の謎は解明されていくのではないでしょうか。今後の発掘調査に期待がかかります。