和意谷散策


吉永町和意谷に池田家の墓所を訪ねました。

鳥取藩主から岡山藩主となり、岡山藩の基礎を築いたといわれる名君池田光政侯が最後に眠りについた所です。

JR吉永駅から北へ１０キロ近く八塔寺川をさかのぼった所にありました。


　　　　　　　　　　　　　　　　全山霊地　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

鳥居をくぐるとそこからは静かなたたずまいを見せる山全体がそのままお墓といった感じがしました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　墓所の由来の説明板 　　国指定　岡山藩主池田家墓所の石柱 　　　　　　　墓所への入口
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竹林を通り抜けると… 　　光政公が墓参の際、お茶を立てたと… 　　伝えられる井戸・お茶水井戸の標識


　　　　　　　　　　　　　　　祖父輝政公の墓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

山の一等地に池田輝政公のお墓がありました。
光政公が姫路５２万石の藩主だった祖父輝政公と父利隆公の遺骸を１６６７年にこの地に移して造ったお墓だということです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中央に石を敷き詰めた山道を… 　　　一のお山目指して進みました 　　　　　　　輝政公のお墓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亀趺の上に乗った… 　　　　　墓石の墓表は光政公による 　　　　　　　輝政公はここに眠る


　　　　　　　　　　　　　　　　光政公のお墓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

祖先を敬う気持ちからでしょうか。光政公のお墓は輝政公のお墓より一段と低い山にありました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光政公のお墓 　　　　墓表は次の藩主綱政公による 　　光政公は自ら選んだこの地に眠る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さらに山を下ると… 　　　　池田家一族のお墓がありました 　　　　　　池田慶政公のお墓



和意谷は兵庫県の上郡、昔の播磨国と境を接していますので、光政公が墓地の選定に当たって出身地の播磨国に近い所を選んだとも考えられます。

しかし、後世に残すようにと遺言した閑谷学校がここから南へ１０数キロの所にあることを考え合わせますと、墓地の選定に儒学を規範とした光政公の人柄が偲ばれるような気もします。